頭のゴミ

 頭にゴミが付いたまま一日過ごしたとか、そういう話ではない。

 最近、認知科学者の苫米地英人さんの『「頭のゴミ」を捨てれば一瞬で脳は目覚める!』という本を読んだ。厳密にはまだ少し読み終わっていないのだが。KindleUnlimitedで配信されているので良かったら手に取ってほしい。

 内容を簡単に説明すれば、

情報に踊らされて無駄な事に腐心するのは止めましょう。本当にやりたいことを全力でやりましょう。

といった話で、読んでいる間は確かに言いたいことはわかる、そんな感じの本だった。

 少し前までは成功の象徴とされていた、世間と比較して年収が〇〇円高い、持ち家があって家族がいてこんな車に乗っている!というようはステータスめいた話に俺はあまり興味はないが、下らないことに気を取られて疲れてしまうことが毎日のようにあるので、なんか良いヒントが無いものかと思い、たまたま目に入ったその本を手に取ったわけだ。(実際には今すぐ読むボタンを押しただけだが)

 どんなに高尚な内容が書かれていて、実生活の中で実践しようとしても、結局人間関係等で苛立ちや不安といった無駄なストレスは生まれるし、ストレスをゼロにするのは難しいと思う。もし実践している人がいればこそっと教えてほしい。

 そんなわけで、俺は未だに頭のゴミを溜め込む生活から抜け出せていないのだが、一時的であれば頭からゴミを切り離す方法を見つけることが出来た。

 それは勿論みんな大好きサウナである。サウナと水風呂の交代浴を続ける間はスマホやパソコンの画面から開放されるので、ひたすら自分と向き合うことが出来る。そして、雑念が消えていくので、頭の中をクリアにすることが出来る。サウナに行った日は酒に頼らずとも良い眠りが出来るので翌日は普段よりもパフォーマンスが上がると思う。

 だが、翌日起きるとまた頭のゴミを溜め込む生活が始めるので、部屋のゴミを週に何回か捨てるのと同じようなものだと割り切った方が良いかもしれない。

 風呂は魂の洗濯というが、サウナと水風呂は頭の掃除機なのかもしれない。

 やはりサウナは最高なのだ。

おしまい