外に出た時、雨が降っていて気が滅入ってしまった。いつからこんなに雨が嫌いになったのだろうか。

 小学生くらいまでは雨は嫌いというよりも好きだったかもしれない。男子小学生なんて何でも好きかもしれないが、それでも雨の日だからといって気が滅入ったりはしなかった。

 やはり、小学校に行けば友達と会えるし、放課後になれば友達の家でゲームをして遊べたから、少し位雨が強くても、足取りは軽かった。

 今はどうだろうか。友人と会って飲みに行くことになっても、雨が降っていたら行くのが憂鬱になる。駅から近れば良いが、遠い場合は濡れて嫌だなと何分傘をさして歩くかを計算したりしてしまう。

 子供の頃は大抵の事はシンプルだったが、今は何でもかんでも複雑に考えすぎているのかもしれない。余計な事は考えず、ただ楽しみに向かって進むのが良いのだろうか。

少年のような輝きでもう一度弾けたい。

(時間:6分)